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骨粗しょう症とは
若い頃、骨は毎日新しい骨を作り(骨形成)古い骨は壊す(骨吸収)という新陳代謝をおこなっています。
骨はいつも新しい状態に保たれているため骨折しにくい弾力のある強さがあります。
年をとるとこの新陳代謝のバランスがくずれ、骨形成より骨吸収が増え、骨量が減ります。それが進むと骨がすかすかとなりわずかな衝撃でも骨折する骨粗しょう症となります。
女性の場合女性ホルモンが骨吸収を抑えていますので閉経後は骨粗しょう症になりやすい状態です。
骨密度が20歳代の80%以下で高齢者となってから骨折した近親者がいる場合、遺伝的素因も考え骨密度を増やす治療を始めることが将来の骨折をふせぎ活動性や生活の質の低下を予防します。
高齢者で骨粗しょう症が原因で1か所背骨の骨折をすると、1年以内に再び骨折する危険性が骨折していない人に比べ3倍以上といわれています。
背骨の骨折は軽症の場合、なんとか我慢できる程度の背中や腰の痛み、身長が低くなる、徐々に
背なかが曲がってくるといったものですが、重症の場合はトイレにさえいけないほどの痛みが1、2か月続きます。
骨粗しょう症は高齢男性より高齢女性に多くみられます。
ひどい転倒、転落をしたのでもないのに背骨や手首、足の付け根である大腿骨を骨折した経験のある方は骨折の再発をふせぐため骨をつくる積極的治療をお勧めします。
気づいたら背中が丸くなってきた、身長が低くなったといった方も要注意です。骨密度を測定し骨粗しょうの程度が重症でなければ内服治療をお勧めします。
骨折の再発可能性の高い方は現在もっとも有効をいわれる週1回程度の注射による治療をお勧めします。最大72回の治療です。
骨折は脳血管疾患にならぶ介護が必要となる主たる原因のひとつです。
思い当たる方はぜひご相談ください。