HOME > 婦人科・産科 > 強い生理痛と過多月経
コラム
診療概要
強い生理痛と過多月経
妊婦検診と4D超音波撮影
胎児スクリーニングについて
不妊症、不妊治療について
月経周期の変更
避妊と中絶
更年期障害
子宮脱について
各種検診について
子宮頸がんの検診と予防ワクチン
よくあるご質問(FAQ)
メール(深見和之院長宛)
強い生理痛と過多月経
よく効く治療法として、
低用量ピル(商品名:ヤーズ)と子宮内黄体ホルモン放出システム(商品名:ミレーナ)があります。
いずれも、含有される黄体ホルモンの作用で、
子宮内膜がうすくなり、生理の量が減って、生理痛も軽くなります。
ヤーズは、飲み薬なので、手軽ですが、血栓症のリスクが少し上がるという副作用があります。
月に3割負担で3000円程度のご負担が必要です。
ミレーナは、子宮内に挿入する小さな器具で、これといった副作用はありませんが、
ミレーナが子宮内から脱落することがあります。(この場合、せっかくのお支払いが無になります。)
ミレーナは1回の挿入に3割負担でおよそ1万円かかりますが、5年間入れっぱなしにできます。
いずれも、もともと避妊具として開発されたものですので、妊娠を希望されている方には使えません。
ヤーズの服用後、ミレーナの挿入後、妊娠を希望される場合は、ヤーズの服用を中止する、
ミレーナを抜去するということで、妊娠は可能になります。
ヤーズ、ミレーナの使用歴のために、妊娠しにくくなるということはありません。
ヤーズは未経産、経産にかかわらず使用可能ですが、ミレーナは経産婦の方に適しています。
場合によっては、未経産の方にもミレーナの使用は可能です。
両者ともよく効くのですが、ヤーズに比べて、
ミレーナの方が、いくぶん効果が高い印象があります。
もし鎮痛効果が足りなければ、鎮痛剤の併用も可能です。